フィラメントドライヤーの制作

印刷中にパチパチ音がしたり印刷物に巣が空いたりしたらフィラメントが吸湿してしまっている可能性があります。

そうなったらまずはフィラメントを乾燥機に掛けてみて様子を見る事になります。

フィラメントドライヤーは自作してもいいですし、販売されている物を入手しても十分だと思います。

ここでは市販のフードドライヤーを利用した制作したフィラメントドライヤーをご紹介します。

目次
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自作フィラメントドライヤーについて

制作の段階で分かっていましたが費用だけで見てみると市販品と大差ありません。制作の手間を考えたら市販品を購入してしまった方が良いと思います。

私が自作したのは既にフードドライヤーを入手してあって無駄にしたくなかったのと、単に作ってみたかったという理由からです。

デメリットばかりに見えますがメリットももちろんあります。

デメリット

市販品と制作費の差がほぼない

制作に手間が掛かる

メリット

制作を楽しめる(これ大事!)

温度制御部分に汎用性があるため、フィラメントドライヤー以外の温度管理が必要な場面に転用できる

市販のフィラメントドライヤーはフィラメントの乾燥に特化しています。自作のフィラメントドライヤーはヒーターと温度制御が別になっていて例えば熱帯魚のヒーターを制御したりなど別の用途にも使えるのが利点です。

自作フィラメントドライヤー制作に使用した物

フードドライヤー

PIDコントローラー

その他

PIDコントローラー用ケース

手元にたまたまあったものを使った為メーカーや型番は不明です。

あわせて読みたい

印刷して作ってしまうのもアリです(時間は掛かりますが)

MC・ACコンセント

電源インレット

直接配線を引き出してしまえば必要ありませんが、PIDコントローラの汎用性がなくなってしまいます。

SSR用ヒートシンク

ケースがアルミならケース自体で放熱出来るので必要ないかもしれません。

3Dプリントしてケースを制作する場合はあった方がいいです。

フードドライヤーの改造

トレイ部分はフィラメントリールが入るようにくり抜いておきます。

最低でも1個はくり抜かずに一番したのトレイとして使用します。

フィラメントドライヤー専用として改造していますので、ヒーター部と送風ファン以外の電源ツマミは外してしまっています。

もともと送風ファンは常時駆動する仕様ですが電源1本で外部からオンオフを制御する関係からヒーターと送風は連動して動く事になります。

PIDコントローラーの組み立て

ケースがアルミのため、各穴あけに多少の手間が掛かります。

配線数は少ないので内部は思いのほかスッキリと仕上がりました。

側面の放熱用小穴は綺麗に空ける為ガイドを3Dプリントしてそれに沿って穴あけしました。

温度センサー取り出し用の部品はFreeCADにてモデリングして制作しました。

実際に使ってみての感想


PIDコントローラーの動作に関しては特に問題はありませんでしたがフードドライヤー側のヒーターの熱量不足が気になりました。

冬など外気温が低い日には設定温度までなかなか上がりません。

仕方がないので蓋つきのコンテナの中にフィラメントドライヤーを入れ、周りに乾燥材を配置した状態で密閉して使用しています。

密閉しているので抜けた水分がフィラメントに戻らないように乾燥材を一緒にいれています。

現状これで問題なく乾燥出来ていますし、ドライヤーを密閉しているので送風ファンの音も小さくなって結果オーライな状態で使っています。

まあ、数百円とはいえコンテナ購入で余分な出費にはなっていますが・・・

まとめ

いかがでしたか、とにかく3Dプリントを楽しみたいというのなら迷わず市販品がおススメです。色々な物が作りたくて3Dプリンターを導入したのに関係ない部分で時間を取るのも勿体ないですしね。

私の様に既にフードドライヤーは持っているというのでしたらチャレンジしてみてもいいかもしれません。

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