何年も前から3Dプリンターへの興味がありましたが、パーツを印刷して組み立てるタイプのプリンタがほとんどでしたし、完成品は今とは比べ物にならないくらい高く手が出せませんでした。「まあ、そのうち手に入れやすい価格で出てくるだろう」と諦めていました。
最近は低価格で性能も悪くない物が沢山出てきていることもあって、ついに3Dプリンターを導入する事にしました。
ここでは購入したCreality 3D Ender-3V2についてどんな感じなのかご紹介します。
3Dプリンター選び
いざ購入しようと思うとどれにするのかで悩むところです。
価格もそうですがどの素材を使うのかで機種選択の範囲が変わってきます。
私が購入する上で気にした点は1点だけです。それは
ABSやPETGが印刷できるか?
という点です。とはいえ現状販売されているヒートベッド装備の3Dプリンターはほぼ対応しているので機種選定には悩みました。
色々調べているとEnder-3の情報が比較的多かったので、何かあった時にトラブル回避がし易いだろうということで、Ender-3シリーズから選ぶことにしました。
Ender-3シリーズには
Creality 3D Ender-3
Creality 3D Ender-3Pro
Creality 3D Ender-3V2
と、機種選定時には3種類のバリエーションがありました。
価格的にはEnder-3がお手頃でしたが、折角の初3Dプリンターなので
Creality 3D Ender-3Pro
Creality 3D Ender-3V2
の2機種から性能面を考えてEnder-3V2を購入する事に決めました。
Creality 3D Ender-3V2の仕様
Ender-3Proはぱっと見Ender-3と同じに見えますが、Ender-3V2は結構見た目で違う部分があります。全てではありませんが主な個所としては
・電源が筐体底面に移動
・ベルトテンショナー標準装備
・大型液晶搭載
・32bitメインボード
・Y軸フレームの大型化
殆どは後から追加改造すれば実装出来るのですが、それが標準装備というのはお買い得感が高いです。
特に32bitメインボードはファームウェアの書き換えがmicroSDカード1枚で簡単に行えるのが大きいです。搭載ROMも多いのでEnder-3やEnder-3 Proの様に書き込み容量をを気にする必要がありません。
使ってみての感想
初めての3Dプリンターという事もあって不安もありましたが、特に不具合もなく動作しました。
精度に関しては組み立て・調整を慎重に行えたかどうかで変わってくるかと思いますが近い価格帯の製品だと精度的には大体同じくらいになるのかな?と考えています。
概ね良好なEnder-3V2ですが気になる部分がない訳ではありませんのでご紹介します。
冷却ファンが煩い
サイレントモード付きのメインボードのため、ステッピングモーターの動作音はほとんど気になりません。
それなら静かなのかといえば結構うるさいです。というのもホットエンドには冷却ファンが常時回転しているのでそっちの音が気になります。
さらに印刷中は底面の冷却ファンも動くタイミングがあってそれも合わさってとてもうるさいです。
この辺りは静穏ファンをMODして付けてあげる事でかなり緩和できると考えています。
とは言え似たような構造の3Dプリンターではどれも同じ様な感じなのではないかな?と思っています。
Z軸のリードネジが真っすぐ付かない
Ender-3V2特有かもしれませんが、ステッピングモーターにリードネジを取り付けると横から見て真っすぐになりません。
これではZ軸がスムーズに動けなくなってしまいます。
これに関しては標準ではどうにもならないので何とか印刷できる状態にしてから専用パーツを印刷して速攻で交換してしまいましょう。
https://www.thingiverse.com/thing:4699747
このパーツを印刷出来る高さの範囲だけでもスムーズに動くように調整してしまいます。
まとめ
初めての3Dプリンターという事もあって若干の不安はありましたが、いざ印刷をはじめてみれば楽しいものです。
印刷中はちょっと途中経過の確認をするつもりがしばらく眺めてしまったりして、動作を見ているだけでも楽しく特にメカもの好きには堪らないものがあります。
印刷に使用するSTLデータはフリーの素材をダウンロードしてくるだけでも十分楽しめます。機種専用のデータも結構沢山ありますがどうしても見つからなければご自身で設計してしまうというのも手ですね。