以前中古で購入したNEXTGEAR-NOTE i421なんですが、入手当初からスペースキーの反応が渋かったんです。
押しても反応しない時がある感じで、もしかしたら前の持ち主さんに酷使されて内部の接点がダメになってるのかもと思っていました。
ただ、確実に反応する部分があるので何とかなるかもしれないと思いちょっと対策をしてみました。
まずは現状確認と状況整理してみる
反応が渋いスペースキーはこれ
でもってこのスペースキーの画像の◯部分は何の問題もなく反応するけれど、×の部分は反応が渋い。
普通にポンッって軽く叩くようにすればほぼほぼ反応するんだけど、ゆっくり目に押すと反応したり、しなかったりと結果がマチマチになるんです。
それでもってスペースキーを外した状態を見てみると
問題なく反応する◯の部分にはちょうどラバーカップが配置されてました。
ラバーカップ部分で動作に問題ないとすると、私的に2つの可能性を考えてみました。1.スペースキーの端っこの方を押したときにキーが斜めに押し下げられる事で、ラバーカップが変形してしまい接点が導通しなくなる。
2.スペースキーの上下動の距離に対してラバーカップのクリアランスが広すぎて微妙に接点に当たらなくなる。
1に関してはそもそもスペースキーにはスタビライザーが付いているので若干のガタはあってもほぼ水平にキーが押し下げられるため、ラバーカップが変形するほどの力は加わらなそうです。
以上の考察から2のクリアランスが微妙に足りないのではないかという考えになりました。
対策を考えて試してみる
考察があっているかを確かめるには、実際に試してみるのが一番です。
まず、広すぎるクリアランスを埋めるためにスペースキーの裏側に0.5mmの塩ビシートを適当に切って両面テープで貼り付けます。
一旦ノートPCに取り付けて動作を確認してみました。
結果としては大成功です。
どの部分を押しても問題なくキーが反応するようになりました。
フィルム基板の異常だったら最悪キーボードの交換になるところでした。
ただし、クリアランスに関しては調整が必要でした。0.5mmの塩ビシートを両面テープで貼り付けたので実際には0.6mmの厚みになっていました。(両面テープの厚みを考えていなかった)
そのため周りのキーと比べて押し下げる量が減ってしまい感触もイマイチな結果に・・・
ここは丁度良さそうな厚みの材料を見つければ何とかなりそうな雰囲気になってきました。
良い感じっぽいから最終形態へ
キーの反応自体はあとほんの少しという感じでしたので、厚みとしては両面テープ込みで0.2mmを目指しました。
0.1mm厚の材料が必要でコピー用紙なんて丁度0.1mmだったりするんですが、流石に紙だと破れたりしたら嫌ですから部屋を物色したら出てきたのが今はあまり見かけないOHPシートでした。
厚みは0.12mmでしたので早速切り出して表面を軽くペーパーで整えて貼り付けました。
ちょっと見えにくいですが・・・
ついでにスタビライザーに軽くセラミックグリスを塗って組付けです。
動作確認はバッチリでした。キーの押し加減も依然と同じです。
違うのはどこを押してもちゃんと反応してくれるってところです。
まとめ
スペースキーの反応の悪さがあってあまり使っていなかったノートPCですが、これで使い倒してあげられそうです。
新しいPCではありませんがゲームするのではなく、実務に使うならまだまだ現役で役に立ってくれそうです。